HSPナース|私が思うナースの仕事「メリット」と「デメリット」
私は今まで、14年ほどナースの仕事を続けてきました。
その中で思ったことは、「HSP気質の自分にはかなりきつかったな」ということです。
ですが、その反面、多くのことも学ぶばさせていただきました。
この記事では、私が感じているナースの仕事のメリット、デメリットをまとめています。
私の経験からですが、今のナースの仕事に限界を感じてる人や、この先も続けていくべきかと葛藤している人などの参考になればと思います。
自分に合わないなら、早めに見切りをつけることも大事です…。(私も早くに分かればよかったと思っています。
- ナースの仕事に疲れを感じている
- ナースの仕事でメンタルをやられている
- このままナースを続けるか悩んでいる
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ナースをやってて良かったメリット
私がナースで良かったメリットは5つあります。
- 患者さんの回復が見られるのがうれしい
- 介護施設で利用者さんに大したことがなくても感謝されるのがうれしい
- 体を動かしてばかりなので体力が衰えにくい
- 他人の健康状況を目の当たりにするので健康に対する意識が高くなる
- どのように生きたら健康で長寿でいられるかの見本を間近に見られ、参考になる
①患者さんの回復が見られるのがうれしい
医療機関で働いていたころは、回復できる病気の方の場合、快方へ向かっていかれるのが嬉しく思えました。
そして退院される姿を見て、ほんと良かったな、と。
これは整形外科においては、とくに言えることでした。(若い方などは回復も早いですしね。)
逆に慢性疾患の方の場合は、いかにその後の人生を病気と寄り添って生きていくか、という問題になりますので、見ていて辛かったです。
②介護施設で利用者さんに大したことがなくても感謝されるのがうれしい
介護施設では、トイレに行かれるとき必ず一人で歩いていけれる方にも付き添います。
ですが、そんな時に毎回「ありがとね、幸せだなぁ」なんて言ってくださる方もいらっしゃいます。
こちらにしてみれば当たり前のことなのに、そんなたいそうな感謝の言葉をいただき、心がほっくりします。
また、入浴後に体にクリームを塗って差し上げるのですが、毎回「ありがとう」と丁寧に言ってくださる方もいます
そんな一つ一つの「ありがとう」をいただきながら、うれしく思い仕事に励んでいます。
③体を動かしてばかりなので体力が衰えにくい
ナースの仕事は、医療機関でも介護施設でもほぼ動きっぱなしです。
ですので、体力がないと到底できません。
またそのためにも、自分の体調管理にも敏感になります。
よって、体を動かし、常に体調も整えるという循環が、体力を衰えさせないメリットにつながっているのだと感じます。
④他人の健康状況を目の当たりにするので健康に対する意識が高くなる
病気の方や高齢の方に接していると、常日頃から自分の健康にも目が行きます。
そして、その方たちの既往歴や性格、生活習慣などをみて、健康になるための法則みたいなものまで感じ取ることができてしまいます。
病気は原因があって結果となるので、そのへんの原理が明快にわかってしまうのです。
ですので、逆にそれらから健康になるための学びを得ます。
自分の健康に意識が高くなるのも当然である、とお分かりいただけると思います。
⑤どのように生きたら健康で長寿でいられるかの見本を間近に見られ、参考になる
病気とも大きく関連しますが、健康で長寿になるためには、いろんな好条件が必要です。
それらを本などで学ぶだけではなく、実践上で見られるというのは、本当にメリットでしかありません。
そういった健康長寿の方のお話を聞いたり、生活習慣を知ったりすることで、私はずいぶんと経験を積むことができました。ありがたい限りです。
またその逆も、しかりですね。
不調、短命の原因はなんなのか?長寿でも体が動けなく、不調で苦しむのはなぜなのか?常にその現実が、目の前で体現されます。
ナースをやってて悪かったデメリット
私がナースで悪かったメリットは11にも及びます。
- 医療機関では緊迫の連続でメンタルにきつい
- 介護関連では認知症の利用者さんの相手がむずかしい
- 気難しい年配の方への対応に疲れる
- スタッフ間の人間関係が緊迫していて難しい
- 感染のリスクにさらされるのが怖い
- 夜勤は体にきつい
- 介助や処置など腰にくる作業がおおい
- 何年たっても立ち遠しの仕事から解放されない
- 定年まで体力が持つのか不安になる
- 30年たっても給与がほぼ変わらない
- 就職先の見極めが入職後しかわからないので転職が頻回になる
①医療機関では緊迫の連続でメンタルにきつい
外来や病棟では、忙しさだけではなく、緊迫した雰囲気がただよいます。
それは、自分をあせらせ、周囲の空気感からの威圧感をひしひしと感じさせます。
非常にメンタルには悪いですね。
②介護関連では認知症の利用者さんの相手がむずかしい
認知症の方がほとんどといっていい介護施設では、その相手をするのがきつい時がけっこうあったりします。
そして人によっては、攻撃的になる方やエロチックになる方もいるので、対応に注意が必要です。
針に触らないよう気を付けながらの対応は、非常に疲れます。
また同じことを会話で繰り返し言う方、毎回自分のプロフィールをまとめて言う方、帰宅願望が強く、しかもすぐ忘れてしまう方など、対応は本当に様々です。
そんな認知症の方を相手にする介護施設では、心が疲れます。
認知症患者さんの専門外来、病棟のような感じです。
③気難しい年配の方への対応に疲れる
年配になると、輪をかけて気難しくなる方もいます。
またそれが、認知症という病気で強くなることも…
そういった方の対応には、非常に気を遣います。
一筋縄でいかない方もいるので、もうスタッフさん、みなさん諦めていらっしゃいます。
④スタッフ間の人間関係が緊迫していて難しい
きりきり緊張した環境の中では、誰しも仕方ないのかもしれませんが、スタッフのみなさん、厳しい面持ちです。
新人の頃はもちろんのこと、先輩ナースに質問することさえ怖かったと覚えています。
また女性が多い環境ですので、それも独特。
ある意味、「ここは大奥なのか?」といった具合のように、感じることも多くありました…
⑤感染のリスクにさらされるのが怖い
近年コロナ感染で、医療機関はじめ老人介護施設でも感染リスクを懸念しています。
ですが、その環境に身をおく仕事が、ナースという仕事。
感染のリスクとは、常にとなり合わせです。
自分がもらってしまっても、移してしまっても問題になります。
もらえば休むしかなくなり、給与さえ危うくなりかねません。
先日も、施設に隣接するデイサービスでは、施設で出たクラスターのため、防御服を着用して施設の方の対応に当たっていると聞かされました。
何を隠そう、今度私が派遣でいく先の話なのですが、その状況をきいて恐ろしく思いました…
感染リスクにさらされるのは、本当に怖いことです。
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