人の悩みに寄り添うこと|できたとしても、「ただ聞いてあげる」ことしかできない… でもそれでいいんです~
人が悩みに苦しんでいる時、そばにいる人間は「どうにかしてあげたい」と思うもの。
そして1番かんたんにできるのが、まずは「悩み」を聞くことです。
ですがそんな相手の悩みを聞くうえで、留意した方がいい点があります。
それは「ただ聞いてあげる」こと…
「それだけでいいの?」と思う人もいるでしょうが、実はそれだけでいいんです。
それはどうしてなのか? なぜ聞くだけでいいのか?
この記事で解説していくので、どうぞ最後までお読みいただければと思います~。
聞いてあげるだけでは歯がゆいと思いますが、でも実はそれで十分なんです~
- 人の悩みに寄り添うのが難しいと思っている
- 悩んでいる人の力になれないことが歯がゆい
- 相手の身になって聴く術が知りたい
\ こちらもおすすめ/
「人の悩みに寄り添うこと」とは?
時には悩んでいる人に、助言を求められることや、励まして欲しいと「目で訴えられる」ことがあるでしょう。
そんな時、人の悩みに寄り添うことがあります。
そっとそばにいて、ただ話を聞く…
聞くと言っても、相手がこんこんと話をしだすとは限りません。
ただただ悶々として、口をつぐんだままになるかもしれません…
それでも「人の悩みに寄り添う」ということは、「待つ」という作業に徹しなければなりません。
それは、しっかり閉められた扉の鍵を中から開かれるまで、じっと待つのと似通っています。
それだけ「忍耐強く待つ」作業であり、「ワーク」とも言えるように感じます~。
ただ聞いてあげること…
やっと相手の「心の扉」が少し開きかけたとき、ぽつりぽつりと言葉が出てきます。
でもそれは、決して本音ではなく、当たり障りのない話かもしれません…
ですがそれも、仕方がないこと。
本人にとってみれば、聞いてほしいと思いつつ、いきなりは「本題」に入れないのですから。
またそれだけ、「核心に近いところ」を話すのに勇気がでないのでしょう。
だからこそ、なかなか本題に入れない…
ですが、「その人の悩みに寄り添おう」、と思ったのですから、たわいのない話からでも会話を続けていきます。
そして相手をリラックスできる状態にもっていくのです。
そんな感じで、「ただ聞いてあげること」に徹していきます。
そして、そのあとだんだんと、悩みの核心へと向かっていくはず~
そんな経路を経由しながら、人は心を開いていきます。
こちらにできることは、ただ「待つ」だけ。聞いてあげる姿勢をもつだけ…
こちらの意見は「寄り添うていど」のものでいい…
話の核心に至ったころ、相手はスムーズに、しかし注意深く、悩みを打ち明けてくることと思います。
ですがそんな時、「助言」を求められることも往々にしてあります。
「あなただったら、こんな時はどうする?」「どうしたと思う?」など…
そんな時は、率直に意見を言ってみるのがふつう。
ですがそのあと、こちらとしては自分の経験上の「解決策」を相手に言い渡したくなるのが常です。
そして、相手にとってはそれがまた、「あなただからそれはできること、自分にとってはハードルが高いもの」として映ってしまうのです。
よって、相手の悩みはより混乱し、話す前以上に複雑な心情になってしまう…
なので、結局はこちらの経験上のアドバイス、意見は無能なもの、ただ単なる「策」となりうるということを自覚すべきです。
意見を求められた場面では、「控えめな言葉」で十分。
いえ、それすらもなくて、寄り添うだけでいい...
「うんうん」、と聞いてあげること。
それが人の悩みに寄り添う「真髄」だと私は思っています~。
相手が「もの足りない…」と思う程度で十分
以上のようなこちら側の対応では、もしかしたら相手は「もの足りなさ」を感じていると思うかもしれません。
ですが、決してそんなことはないのです。
それどころか、アドバイスがもらえないこと、結論が出ないことさえ以上に、「聞いてもらえたこと、寄り添ってもらえたこと」に喜びを感じています。
これは、私が何度も経験したなかで思ったこと。
真に寄り添ってもらえたことで、人は安心感を覚え、満足感に浸れることができるのです~。
ですから、「もの足りなさ」なんて、一向に感じることはないと思っています。
それどころか「感謝の心」でいっぱいに~♡
相手に聞いてもらうことで、そのあと解決策は必ずといって生まれる
これは不思議でも何でもないのですが、人に悩みを聞いてもらった後、なぜだか時間がかかっても「解決策が生まれる」もの。
それは「完璧な解決策」ではないかもしれませんが、前進していきます。
相手に話すことで、自分の心のなかで片が付き、整理されていくからです。
いわば悩みを聞いてもらえ、話すという作業は、「心の片付け」。
なので、そんな「片付け」ができたら、見えてなかった方向性がしぜんと現れてくるんですね。
これまた、自然の摂理です…
ですから、「人の悩みに寄り添うだけでいいんだろうか?」なんて思う必要は、これっぽっちもありません。
それどころか、その「寄り添うだけ」の効果のほうが、逆に大きいし、正論だと言えます~。
まとめ
以上で、「人の悩みに寄り添う」ことが、どれほどの効果があり、また「それ以外の方法」をとらないことの重要性が分かると思います。
人は愛情で生きています。
愛情に支えられ、そして愛情を「エネルギー」にして生活を送っているのです。
ですから、人が大きな悩みに沈んでいる時には、そんな「愛情」を送ることが唯一の方法。
それ以外でもなく、またその方法しかないと確信しています…
「寄り添う」ということが、即ち「愛情表現」であるんでしょうね~。
コメント